Ⅰ型単純ヘルペスウイルスには日本人の70~80%が感染しているといわれています。
このウイルスは、幼少期に家族間などで感染することが多く、感染しても多くのひとは発症しませんが、その後ずっとからだのなかに住みつき(潜伏)、これを完全に除去することはできません。
そして病気や疲労、月経前後や体調不良、ストレスなどで免疫機能が低下したときに潜伏していたウイルスが活動をはじめると疱疹が発症し、その後再発を繰り返すという特徴があります。
疱疹には活性化して増えたヘルペスウイルスがたくさん存在しており、このウイルスがまだ感染していないひとの皮膚や粘膜と直接接触することで、人から人へ感染が起こります。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強いため、直接的な接触だけでなく、ウイルスがついた手や衣類、食器などに触れても感染します。症状が出ている間はウイルスを大量に放出しているため、家族でもタオルや食器などを共有しないように注意が必要です。